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民主文学えひめの会

日本民主主義文学会愛媛支部のサイトです

会報第66号を発行

会報『民主文学えひめの会たより』第66号を発行しました(7月10日付)

1面は久万高原町で開催された第60回記念全県例会の模様を掲載しています。ほかに「若い世代の文学カフェ」を秋に開催予定との記事、例会案内が載っています。

2面は第46回松山地域例会、第53回今治地域例会の報告と「会員近況・たより⑳」が掲載されています(下記に再掲)。

(会員近況・たより⑳)

    燕の来る季節に      高野哉洋         
 五月のいつ頃だったか、今年も我が家に燕がやって来た。「今年も」と書いたが、順調な子育ては今年が初めてだ。昨年は酷暑の初夏で土が固く、巣作りは一向に進行しなかった。かと思えば激しく降り続いた雨は土をすっかり軟弱にしてしまい、突貫工事で作られた巣は、いとも簡単に崩れ落ちてしまった。その前の年は、庭でバスケットボールの練習をする子どもたちに危険を感じ、巣作りもそこそこに、どこかへ行ってしまった。

 いま巣を見上げると、喉の辺りが赤くなりはじめた三羽の雛が親の帰りを待っている。このまま無事に南へ旅立ってくれることを願わずにはいられない。というのも、彼、彼女らは兄弟一羽の犠牲の上に命を繋いでいるからだ。ある日、羽根も生え揃わない雛が巣から落ちて冷たくなっていた。調べると、親燕は南へ渡る体力がないと判断した雛を巣から落とすという。その方が残りの雛に効率よく餌を運べる、というのが理由のようである。燕のフンが嫌で巣をかけさせないという話はよく聞くが、燕の子育てが辛くて、巣をかけさせないという人もいると聞く。それでも燕の巣作りを応援したい気持ちになるのはなぜだろう。こんなことを言われたことがある。

「燕は人を選ぶっていうよ」
 それはちょっとしたファンタジー。でも、遥か南から、ようこそ我が家へ。

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